44.「おろかもの」の正義論

「おろかもの」の正義論 「おろかもの」の正義論
小林 和之

筑摩書房 2004-12-07
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「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いかけから入る。
あなたはこの問いに答えられるだろうか。

おっさんには誰にも納得できるような答えを持っていない。
そして、残念ながらこの問いに答えられる大人は少ない。
そもそも「人を殺す」ことは、本当に「正しくない」のだろうか。

この本は、著者も言うように、
「正しさ」を考える上で、我々の思考を自由にするための試みである。
「倫理」という問題について「具体的な事例」を用いて扱っており、
これまでの思考の枠組みからは解決できなかった問題に対する
「答え」が見えるかもしれない。

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41.日本人なら知っておきたい神道

日本人なら知っておきたい神道 日本人なら知っておきたい神道
武光 誠

河出書房新社 2003-06-21
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その名の通り、「神道」とは何たるかを平易に解説した書。
宗教としての「神道」の特徴、その系譜、神社の意味等、
身近でありながら知らなかった事実が多数出てくる。

後半は祭事のやり方等の形式的な話が多いため、
やや関心が薄れる部分もあるが、日本人であれば一読することをお勧めしたい。
これまで身近であった神社に対する見方が深まること間違いない。
おっさんもこれを読んで伊勢とか出雲に行きたくなった。

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40.禅

禅
鈴木 大拙 工藤 澄子

筑摩書房 1987-09
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西田幾多郎、藤岡作太郎と共に、「加賀の三太郎」と称された大哲人、
鈴木大拙(本名:貞太郎)によって書かれた「禅」の入門書。

氏は、「禅」についての著作を英語で著し、
日本の「禅文化」を世界に知らしめた偉人である。
本書も原著は英語。

また、氏自身も「悟り」を開いたとされており、
実際に「悟り」を体感した者としての、
学問的見地を超えた体験談としての「禅」が伝わってくる。

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37.ブッダのことば

ブッダのことば―スッタニパータ ブッダのことば―スッタニパータ
中村 元

岩波書店 1958-01
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お釈迦様の言葉としておよそ最古の経典である、「スッタニパータ」の日本語訳。

「詩」ではあるが、読んでも意味不明の「お経」とは違って、
教えとしてちゃんと意味が伝わってくる。訳者の才に拠るところ大である。
中国にも日本にも伝来する前の、原始仏教の生の姿が垣間見える。

そして、最初に付け足しておく。
この書は本文の詩の部分もいいのだが、是非注釈に目を通してもらいたい。
原始仏教を理解するための比較文化論が随所に展開されており非常に興味深い。
これだけで一冊の本に出来るくらいの内容だ。

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36.ブッダ

ブッダ全12巻漫画文庫 ブッダ全12巻漫画文庫

潮出版社 2002-11
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お釈迦様の生涯を漫画で描こうという大胆不敵な試みは、
やはりこの人でしか出来なかったのかなと思わせる大作である。

「アドルフに告ぐ」でも見られたように、
フィクションとノンフィクションを織り交ぜるストーリー展開は
さすがという他はない。

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35.大乗仏教入門

大乗仏教入門 大乗仏教入門
平川 彰

第三文明社 1998-02
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この本に触発されて「仏教」をかじってみたくなった。
そこで、何かないかと本棚を探していたら出てきた本がこれ。
仏教特有の概念を懇切丁寧に説明してくれている講和集。

「入門」というだけあって、初めて仏教を勉強する人が手にするには
非常によい本だと思われる。

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31.法華経を生きる

法華経を生きる 法華経を生きる
石原 慎太郎

幻冬舎 2000-08
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「石原氏の石原氏による石原氏のための」法華経解釈。

氏は、とある新興宗教の教祖に帰依したようだが、
自身で「信者が一人しかいない石原教の教祖」と述べているくらいだから
そういう趣旨の本なのだろう。

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27.日本人のための宗教原論

日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか 日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか
小室 直樹

徳間書店 2000-07
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「日本人は宗教に無知である」と言われる。
この本の著者もそう言っている。
では、そもそも「宗教」とは一体何なのだろうか。

辞書的には「神仏を信仰し、幸福を求めようとする教え」だという。
何か表面的過ぎる感じがする。

十字軍による異教徒の大量殺戮。イスラームによる自爆テロ。
普通の感覚からは考えられない行動。
明らかに「宗教」と結びついていると思われるその行為は、
本当に「幸福を求めようとする教え」から来るものなのか。

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25.創世記

旧約聖書 創世記 旧約聖書 創世記
関根 正雄

岩波書店 1967-01
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「初めに、神は天地を創造された」

という有名な下りから始まる、旧約聖書最初の記。

ユダヤ教、キリスト教、イスラームはすべてここから始まる。

「旧約聖書+タルムード」で「ユダヤ教」

「旧約聖書+新約聖書」で「キリスト教」

「旧約聖書+コーラン」で「イスラーム」となるらしい。

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21.善の研究

善の研究 善の研究
西田 幾多郎

岩波書店 1979-01
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「価値判断」というのは、時代背景やおかれた環境によって変化する。
昔は「良い」と思われていたことが今の時代では通用しない、とか。
あの国では「良い」と判断されることが、他の国ではダメだとか。

「善悪の判断」についてもそうだ。
それは「価値観」ほど個人的なものではないが、
決して絶対的・普遍的なものではない。

人間は「善」なるものを求めて宗教に走ることがあるが、
そこで定義される「善」も、宗教あるいは宗派によって異なる。
だからその「相対的な『善』の解釈」が、
数々の宗教戦争をもたらしてきたのだろう。

では、唯一絶対普遍的な「善」は存在しないのか。
自分の行動の拠り所とすべき、絶対的な「善」は存在しないのか。

その探求に果敢に取り組んだのが、
日本で始めて哲学体系を構築したといわれる西田幾多郎教授である。
お題からしてそのまま、「善の研究」。

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19.ウェブ人間論

ウェブ人間論 ウェブ人間論
梅田 望夫 平野 啓一郎

新潮社 2006-12-14
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ウェブ進化論の著者梅田望夫氏と作家平野啓一郎氏の対談集。
平野氏は99年、当時最年少で芥川賞を受賞、一躍注目を浴びる。

活字中毒のおっさんとしては、
当然彼の作品に目を通しておくべきはずなのだが、
文体の難しさと中世の西洋が舞台というシチュエーションになじめず、
あえなく断念。

昔は擬古文調の文も平気で読めてたのに。。。
骨太の文章に触れる機会を減らしている自分に反省。。。

それはさておき、対談の中身は文字通り、
「IT革命によってこれから大きく変化していく時代において、
人間自身はどうなっていくのだろうか、またどうあるべきなのか」
という、おっさんの琴線に触れまくりな哲学的内容。

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