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59.キャリアショック

キャリアショック ―どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか? SB文庫 キャリアショック ―どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか? SB文庫
高橋 俊介

ソフトバンククリエイティブ 2006-06-28
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なかなか刺激的な題名であるが、
一体どの辺が「キャリアショック」たる所以なのだろうか。

それは、変化する時代にあって、
これまでのキャリア構築の「常識」が崩れるという意味で
「ショック」なのである。

では、これまでの「常識」とはどのようなものなのか。

それは、

「計画的にキャリアをデザインし、それに向かって一生懸命努力をして、
キャリアを蓄積していくことが、キャリアアップの王道である」

という「常識」である。

えっ!これってだめなの?
じゃあ、そうすればいいんだよ?って思うでしょ。
おっさんも思いました。

この疑問に対する筆者の回答は何か。

「この急速に変化する時代にあって、
キャリア構築は予定通りになんかいかないものですよ」

また、

「キャリアというのは、
『蓄積』するものではなく、『更新』するものなんですよ」と。

これは凄いパラダイムシフトである。
まじで?と思うかもしれないが、実際そうなのかもしれない。

仮に今、10年後にこういう商売をやりたいと考えて
その商売に必要な「スキル」を身につけるべく努力したとしよう。
しかし、いざ10年経ってみてその商売に全く需要がなくなっていた
としたら、10年の努力が全く水の泡となってしまう。

変化が緩やかな時代であれば、そういうことはあまりなかったかも
しれないが、変化の激しい現代では流行廃りは非常に速い。
そういう時代にあって、長期間一つの「スキル」に賭けて
「蓄積」を図るのは、非常にリスクが高いというわけだ。

というわけで、キャリアの「更新」という考え方が必要になる。
「更新」とは文字通り、「新しい」ということだから、
時代の変化に合わせて「シャッフル」することが
必要になるのだ。
変化の速い時代では人脈も情報網もすぐに陳腐化する。

じゃあ、努力しても意味がないんじゃないか
と思われるかもしれないが、それは違う。
たしかに「スキル」は賞味期限があるので陳腐化する。

でも、どんな商売にも必要な能力、
俗に言うと「仕事の仕方」ってやつだね。
それを身につけなさいというメッセージなのである。

それを本書では「コンピタンシー」とよんでいる。
コンセプトはこの本で書いてあることと同じだ。
おそらくこれは新時代の「真理」なのだろう。

そして、自分の尺度で幸せなキャリアを築く。
与えられたキャリアから自分で主体的に構築するキャリアへ。
本書はそのことを考えるいいきっかけとなるだろう。

キャリアショック ―どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか? SB文庫
高橋 俊介

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