58.30歳からの成長戦略
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小さい頃は誰もが4番バッターを夢見たものではないだろうか。
ガキの頃から「おれは川相のようないぶし銀の2番バッターになりたい」
なんて言ったら「なんちゅう『ませガキ』や」と思われるのが関の山だ。
しかし、夢を追うには現実を見つめる必要がある。
残念ながらみんなが4番バッターになれるわけではない。
4番バッターは人気もあるし、ライバルも多い。
4番バッターに執着すると、いつまでもレギュラーになれない。
だったら他のポジションでレギュラーを狙おう。
ライバルの多い分野で2番手になるよりも、
ライバルの少ない分野で1番になる。
年を取るとともに、そういう「ませた」発想が必要になる。
生き残るためには、他人と同じことをしていてはダメなのだ。
他人と「差別化」できる分野は何か。
この観点から自分のキャリア構築のストラテジーを考える。
本書はそのための手引書である。
まず、何よりも意識しておかなければいけないことは、
「時間は有限である」ということ。
つまり、やりたいことが何でもかんでもできるほど、
我々に時間は与えられていないということだ。
その限られた時間の中で、ほしい成果を得るためには、
「何を捨てるか」という発想が重要になる。
そして、捨てるものの選択は当然費用対効果の観点から
選択することになる。
ポイントは、誰もが知っていなければいけない最低限の知識は
要点だけを超高速に、そして残りの時間を自分が本当に注力
すべき分野に集中投資するということだ。
筆者はMBAの知識は誰もが知っている必要があるが、
逆に言うとそれは「常識」なので、差別化にはならない。
従って、海外に留学して何年もかけて勉強するようなものではなく、
要点だけを高速に知っておけばよいとの考えだ。
本書にも、30分でMBAの知識が身につくコーナーが用意されている。
また、もう一つ印象的だったのが、
「人脈もカネも自ら作りにいくものではなく、ついてくるもの」
だという考えだ。
その発想のウラには、人脈もカネも自分の身の程以上のものは
得られないという考えがある。
つまり、自分を磨いて成長することが先であり、
成長できれば、それに応じて人もカネもついてくる、ということだ。
個人も「差別化」が必要になる。
そして、「差別化」とはまさに自分ブランドの構築なのだ。
従って、この本でも強調されているのが「生涯勉強」という姿勢である。
これはやっぱり「真理」なのだろう。
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