54.考える技術・書く技術
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おそらくロジカル・シンキングに関して
おっさんが生まれて初めて手にしたのがこれだったのではないかと思う。
本書を一言で表すと、「ピラミッド・プリンシプル」に尽きる。
ロジカル・シンキングをかじったことのある人なら
聞いたことがない人はいないのではないだろうか。
そのくらい、ロジカル・シンキングの分野でもパイオニア的な本である。
本書は、ビジネス文書の「書き方」の本である。
当然書くためには考えなければいけないので、
そのための「考え方」も解説してあるが。
つまり、この「考え方」はあくまで「書く」ためのものである。
おっさんはこの本(初版)をたしか大学時代に読んだと記憶しているのだが、
幼な心に何よりも衝撃を受けたのが、
「どんなに長い文章でも、一つのビジネス文書で言いたいことは一つしかない」
ということだ。何十ページ、何百ページあったとしても、
言いたいことは一つしかないし、一つしか入れてはいけない、ということ。
当時からすれば、大げさに言えばカルチャーショックを受けたわけだが、
それこそが「ピラミッド・プリンシプル」といわれる所以なのだ。
一番頂点にその文書で自分が伝えたい「たった一つ」のメッセージがあって、
それを「タテの論理」と「ヨコの論理」で展開させていく。
「タテの論理」は「Q&A」の関係であり、
「ヨコの論理」は「同じ種類のメッセージ」の関係である。
こうして、「タテ」と「ヨコ」の広がりからピラミッドが出来上がっていく。
では、「Q&A」となっている「タテ」の構造はどこまで続くのかというと、
「Q&A」ということは、「疑問がなくなるところまで」ということになる。
ここでも出てきた。「なぜ?」の徹底的な追求だ。
つまり、考えられる「疑問」に徹底的に答えていくことで、
ピラミッドの一番てっぺんにある、「自分の伝えたいただ一つのこと」を
補強する役割を果たすのだ。当然それが説得力を増すことになる。
ビジネス文書には色々な書き方があるのだろうが、
この「タテ」「ヨコ」の考え方は非常にわかりやすい。
この本は、おっさんの中で一つのパラダイムシフトをもたらした。
もっとも当時は全く学校に行かない大学生だったので、
それを生かす機会に巡り合うことは残念ながらなかったが。。。
そして、先にも書いたが、
書くためには当然考えを整理する必要があるのは当然であり、
その観点からの「考え方」についても解説されている。
詳しくはまたまた絵を書いてしまったのでそちらを参照して頂きたい。
ところで、「書く技術」ということは「相手に伝える技術」であり、
その観点は、前回紹介した本の精神にも通じるところがある。
従って、文書の論理構成を考えることももちろん必要であるが、
忙しいビジネスマン相手に、いかに自分の伝えたいことを、
はっきりと、わかりやすく、しかも短時間で相手にわかってもらえるか
が非常に大事になる。
そういった観点からの文章構成(導入部の書き方やストーリー展開)や
見出しのつけ方(見出しはメッセージの中身を反映するものでなければ
ならない。「調査結果」や「結論」などはご法度)などの細かい点にも
注意を払っている点も非常に参考になる。
「どんな文書であっても、30秒かけても文書の主旨が読み手に
伝わらないとすれば、その文書は見直すべきだと言えるでしょう」
「伝えることの重要性」を十分に認識された筆者の考えが凝縮された一言である。
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