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38.問題解決の思考技術

問題解決の思考技術―できる管理職の条件 問題解決の思考技術―できる管理職の条件
飯久保 広嗣

日本経済新聞社 2001-03
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できる「管理職」になるための思考技術について解説した本。
おっさんの思考技術を飛躍的に向上させてくれた本。
この手の本は今後も紹介していくが、結構な数を読んだ。

その中でもこの本はやや古めであるが、
いわゆる「ロジカルシンキング」の入門書としては1,2を争う名著だと思う。

「EM法」と呼ばれるメソッド。
もともとは米国で開発された「ラショナル思考」を著者が日本式に
アレンジしたものらしい。

メッセージの本質部分は非常にシンプル。
つまり、全ての「問題」は以下の4つの領域で考えることが出来るとする。

● 状況把握
● 原因究明
● 意思決定
● リスク対応

そして、その4つの領域にはそれぞれ解決のための思考法が用意されており、
その手法に従えば、問題が解決できるというものだ。
これは極めてわかりやすい。

もちろん、これだけでは机上の空論だ。
思考は使ってこそ生きてくるものだからだ。

本書でも言っている。
「どのような問題にどのようなアプローチで対応するのかの判断が最も重要」
であると。これは実践しなければ身につかない。

だから、この思考法を実践するのは簡単だけど難しい。

「簡単」だという理由は、自分の直面している問題が
上記の4つのうちのどれか特定できれば、それにあった思考法を
展開していけばいいと意味で「簡単」だといえるからだ。

一方で、「難しい」という理由もある。

ひとつは
● 自分の直面している問題が4つの領域のどれに当てはまるかを
 正確に特定する公式がないこと

もうひとつは
● そもそも「問題」を発見するのが難しいということ

であり、特に後者の答えは残念ながら本書には書かれていない。

この「問題」そのものを発見するというのは思った以上に難しい。
実は「問題」を発見できれば「問題」の半分以上は
解決できたと言ってもいいくらいだ。

現代は「答え」のない時代だとよくいわれる。
けど、それはあっているようで間違っていると思う。

なぜなら、おそらく「答え」のない「問題」の大半は、
明らかになっている「問題」に対して「答え」を見出せないというよりは、
「問題」そのものが把握できていない場合の方が多いと思われるからだ。

我々は、「問題」は「与えられる」のが当たり前の環境で生きてきた。
長年の受験勉強でその感覚に染まってしまったのだ。
だから、大人になって苦しむ人が多い。
特にいい大学に入って燃え尽きてしまった人ならなおさらだろう。

世の中を生きていくために本当に必要なことは、
「与えられた問題に対して答えを出す能力」ではなく、
「問題そのものを発見する能力」ではないだろうか。
大台に乗っかって、おっさんもようやくそのことに気がついた。

では、「問題」とは何か。
それは「理想と現実とのギャップ」のことである。
ということは、まず「問題」を発見するには「理想」を見つけないといけない。

「理想」がわからないから「問題」が発見できない。
人生の目標が描けない理由も、ここにあるのかもしれない。
「夢」を持って生きなければ。。。

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