61.地政学

地政学―アメリカの世界戦略地図 地政学―アメリカの世界戦略地図
奥山 真司

五月書房 2004-10
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マーケットに携わっていると、
よく「地政学リスク」という言葉を耳にするが、
果たして「地政学」とは一体何なのだろうか。

「地政学」とは、

「地理概念上に展開される国家政治戦略の学問」

のことである。

難しく聞こえるかもしれないが、デフォルメすると、
要は「世界情勢の見方」を考える学問であると言える。
そこには軍事的要素も深く絡んでくるので、
一見「軍事学」と誤解される方もいるようだが、それは違う。

確かに軍事的側面からの考察も多分にあるのだが、
それだけでなく、「政治」「経済」等あらゆる力学から
世界情勢を読むことを目的とした学問なのだ。

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60.「査定!」論。

「査定!」論。 「査定!」論。
梅森 浩一

PHP研究所 2004-03-16
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人事のスペシャリストとして外資系企業を渡り歩き、
実に1000人もの首を切ってきた著者によるキャリア論。

日本の評価・査定制度の問題点を分析し、
「実力主義に基づいた終身雇用制度」を提言する。

端的に言えば、米国型人事制度を導入すべきだという提言だ。
「米国型」というのは著者自身がまさにそういっている。
「グローバル=米国型」と言ってはばからない。
そして、実際世界はそういう方向に向かっている。
ゲームのルールが明らかに変わっているのだ。

果たして米国型成果主義が本当にいい人事制度なのか。
そして、日本の制度のどこが問題なのか。

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59.キャリアショック

キャリアショック ―どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか? SB文庫 キャリアショック ―どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか? SB文庫
高橋 俊介

ソフトバンククリエイティブ 2006-06-28
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なかなか刺激的な題名であるが、
一体どの辺が「キャリアショック」たる所以なのだろうか。

それは、変化する時代にあって、
これまでのキャリア構築の「常識」が崩れるという意味で
「ショック」なのである。

では、これまでの「常識」とはどのようなものなのか。

それは、

「計画的にキャリアをデザインし、それに向かって一生懸命努力をして、
キャリアを蓄積していくことが、キャリアアップの王道である」

という「常識」である。

えっ!これってだめなの?
じゃあ、そうすればいいんだよ?って思うでしょ。
おっさんも思いました。

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58.30歳からの成長戦略

30歳からの成長戦略 「ほんとうの仕事術」を学ぼう 30歳からの成長戦略 「ほんとうの仕事術」を学ぼう
山本 真司

PHP研究所 2004-12-23
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小さい頃は誰もが4番バッターを夢見たものではないだろうか。

ガキの頃から「おれは川相のようないぶし銀の2番バッターになりたい」
なんて言ったら「なんちゅう『ませガキ』や」と思われるのが関の山だ。

しかし、夢を追うには現実を見つめる必要がある。
残念ながらみんなが4番バッターになれるわけではない。
4番バッターは人気もあるし、ライバルも多い。
4番バッターに執着すると、いつまでもレギュラーになれない。

だったら他のポジションでレギュラーを狙おう。
ライバルの多い分野で2番手になるよりも、
ライバルの少ない分野で1番になる。
年を取るとともに、そういう「ませた」発想が必要になる。

生き残るためには、他人と同じことをしていてはダメなのだ。
他人と「差別化」できる分野は何か。
この観点から自分のキャリア構築のストラテジーを考える。
本書はそのための手引書である。

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57.仕事のための12の基礎力

仕事のための12の基礎力~「キャリア」と「能力」の育て方~ 仕事のための12の基礎力~「キャリア」と「能力」の育て方~
大久保 幸夫

日経BP社 2004-05-20
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ひょんなことから、「仕事」について考えてみることにした。

「仕事ができる人」とはどういう人だろうか。
専門的知識があればいいのだろうか。
それとも社内での政治力があればいいのだろうか。

社会人になって4、5年もたつと、自分のキャリアに対して悩み、
疑問を抱く人も多いことだろう。おっさんもその一人だ。

単に資格の勉強だけをしても意味がないことはわかる。
では、「仕事」をしていく上で身につけるべき能力とは何なのか。
その疑問に答えてくれるのが本書である。

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56.一冊の手帳で夢は必ずかなう

一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法 一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法
熊谷正寿

かんき出版 2004-03-24
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おっさんはこの本のおかげで手帳を持つようになりました。
手帳を持ったおかげで夢を持つようになりました。
夢を持ったおかげで人生が少し変わりました。
(もちろん著者の熊谷氏ほどではないですが)

手帳を持つことは「夢をかなえるため」という強烈な目的意識の元に
実際の手帳の使い方、人生目標の立て方、引いては仕事の仕方まで
具体的に指南してくれている名著である。

人気が高じて本書をモチーフにした手帳まで発売されたくらいだ。
数ある自己啓発本の中でも、3本指に入ると言っていい。

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55.民族の世界地図

民族の世界地図 民族の世界地図
21世紀研究会

文藝春秋 2000-05
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「民族」という視点から世界を捉え、その文化と歴史について概観する
という大胆不敵な試み。

コンセプトは非常に面白く、アジアはもちろん、我々があまり知らない
アラブやアフリカについてまで満遍なく網羅されており、
辞書的な使い方もできる点で、長くお付き合いできる本である。

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54.考える技術・書く技術

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則 考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
バーバラ ミント Barbara Minto 山崎 康司

ダイヤモンド社 1999-03
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おそらくロジカル・シンキングに関して
おっさんが生まれて初めて手にしたのがこれだったのではないかと思う。

本書を一言で表すと、「ピラミッド・プリンシプル」に尽きる。
ロジカル・シンキングをかじったことのある人なら
聞いたことがない人はいないのではないだろうか。
そのくらい、ロジカル・シンキングの分野でもパイオニア的な本である。

本書は、ビジネス文書の「書き方」の本である。
当然書くためには考えなければいけないので、
そのための「考え方」も解説してあるが。
つまり、この「考え方」はあくまで「書く」ためのものである。

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53.ロジカル・プレゼンテーション

ロジカル・プレゼンテーション―自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」 ロジカル・プレゼンテーション―自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
高田 貴久

英治出版 2004-02
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3年前にこの本に出会ったとき、「こんな本が欲しかったんだよなあ」と
妙に感動したことを覚えている。

著者の高田氏は72年生まれ。出版されたのが2004年なので、
今のおっさんと同じくらいの年でこの本を上梓されたことになる。
凄いなあ。今のおっさんにはこんな本はとても書けない。
優秀な人は違うねえ。

では、なぜおっさんが妙に感動したのかというと、
まえがきにも書いてあるのだが、本書がビジネスマンが現場で実際に抱えている
悩みをズバリ指摘し、それに対する答えを提供していると感じたからだ。

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52.考える技術

考える技術 考える技術
大前 研一

講談社 2004-11-05
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大前氏の著作は以前一度紹介させて頂いたが(出版はこちらの方が先だが)、
彼の主張は、現在は経済がグローバル化する過程にあり、
もはや一国内の枠組みでは、経済もビジネスも捉えられなくなっていくという
氏の言うところの「ボーダレス・エコノミー」の時代になるというものだ。

従って、そういう世の中の大きな(革命的な)変化に合わせて
我々個人のパラダイムも新たな時代に合わせてシフトさせていかなければ
ならない、と説く。

本書はそうした時代を生き残っていくための「論理的思考力」を養うには
どうしたらいいかというノウハウを提供してくれる本である。

この「思考力」の差が、そのまま「収入」の差につながるという。
つまり、「思考力格差」が「経済的格差」を生む時代になると
筆者は考えているのだ。

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51.ビジネスシンク

ビジネス・シンク 仕事で成功する人の8つのルール ビジネス・シンク 仕事で成功する人の8つのルール
デイヴ・マーカム スティーヴ・スミス マハン・カルサー

日本経済新聞社 2002-11-25
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本書はその名のとおり、「ビジネスにおいて求められる思考法」を
解説したものであるが、単なるロジカル・シンキングの本とは違う。

筆者いわく、「ビジネス・シンク」とは

① ものごとを深く追求しようとする鍛えられた思考を(IQ)
② 心のうながす直感的な能力と調和させて深い信頼関係を築く(EQ)

能力のことであり、
いわゆる「ロジカル・シンキング」はこと「IQ」面を重視しがちであるが、
この「ビジネス・シンク」ではそれに加えて「EQ(感性:優しい心)」も
兼ね備えなければならない、と説く点で独自のメソッドを提供している。

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50.コンピュータはなぜ動くのか

コンピュータはなぜ動くのか~知っておきたいハードウエア&ソフトウエアの基礎知識~
コンピュータはなぜ動くのか~知っておきたいハードウエア&ソフトウエアの基礎知識~ 矢沢 久雄 日経ソフトウエア

おすすめ平均
starsわかりやすいが簡単
starsコンピュータの動きをみてみよう
stars企業内教育担当
starsコンピュータの必須知識!
stars昔は雑誌にも特集があったねえ。基本だからね。

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ふとしたことから、
ホワイトカラーにとって万国共通のスキルって何だろうって考えてみた。

色々あるだろうが、少なくとも以下の3つは「万国共通」と考えて
異論はないのではないだろうか。

● 英語
● 財務(会計および運用のスキル)
● IT

「情報化社会」と呼ばれるほどの「革命的な」変化によって、
「ITリテラシー」は、「あれば凄い」レベルなんてものではなく、
もはや「必須」となった感がある。しかも万国共通で。
だって、WindowsもWordもExcelもメールも世界共通でしょ。

では、どこまでのレベルを「必須」とみなすかは職種によって違いが
あるだろうが、「生産性の高い知的労働者になるため」という観点からすれば、
Word・Excel・Access・PowerPoint・メールは使えて当たり前。

加えてデータベース・ネットワークの知識と、
VB程度の言語でプログラミングが多少できる程度までは
最低限必要になってくるのではないかと思う。

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49.憲法を読む

憲法を読む 憲法を読む
中川 剛

講談社 1985-01
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憲法本の最後。

この本でおっさんの目からウロコをバシバシ落としてくれた
憲法学者、中川剛氏による日本国憲法解説本。
憲法の詔勅、前文から各条文を一つ一つ丁寧に分析を加えた名著である。

残念ながら本書も絶版になっており、氏もお亡くなりになっているとのこと。
もしまだこの世に生がおありなら、昨今の憲法論議はさぞ意義深いものに
なったであろうことを考えると残念でならない。
時代はそこまで待ってくれなかったようだ。

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48.新憲法の誕生

新憲法の誕生 新憲法の誕生
古関 彰一

中央公論社 1995-04
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日本国憲法誕生の舞台裏を描いたドキュメント。
ちなみに筆者は憲法史がご専門の「法学者」である。

日本国憲法は誰のどのような思惑で誕生したのか。
日本国憲法は本当にGHQからの押し付けだったのか。
戦後直後の国民は、本当に日本国憲法に無関心だったのか。
憲法制定に纏わる数々の「ナゾ」が明らかになる。

過去の資料を丹念に分析し、「頑強的護憲」でも「復古的改憲」でもない
筆者曰く、「新たな視座」を求めて描かれた力作である。

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47.憲法とは何か

憲法とは何か 憲法とは何か
長谷部 恭男

岩波書店 2006-04
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なるほど、いわゆる「戦後民主主義」を信奉する人達は
こういう発想をするのかな、という思いで読んだ。

【参考】戦後民主主義とは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E5%BE%8C%E6%B0%91%E4%B8%BB%E4%B8%BB%E7%BE%A9

この本と同じにおいがした。
極めてリベラルな理想主義者である。

前回紹介した書がリアリスト的見地から書かれていたので、
本書はそれとは全く対極に位置することになる。
両者を比較して読んでみるとなかなか面白い。

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46.日本人のための憲法原論

日本人のための憲法原論 日本人のための憲法原論
小室 直樹

集英社インターナショナル 2006-03
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いきなりであるが、以下の命題に興味をお持ちになった方は
是非本書を手にしてもらいたい。

● 民主主義と議会は関係ない。
● 民主主義と資本主義は双子である。
● 民主主義は独裁者の温床である。
● 民主政治は貧乏人の政治である
● 民主主義のルールとは「契約」である。
● 第二次大戦を起こした原因は平和主義者にある。
● 日本国憲法が民主主義を殺した。
● 平和主義と軍備は矛盾しない。

この本は「憲法」の本であるが、単なる「憲法」の本ではない。
もちろん、日本国憲法の条文解釈の本でもない。

そんな視野の狭い話ではなく、
「近代法」そのものを社会科学的見地から解き明かした本である。

「憲法」に関する本を一冊だけ読めと言われたら、
有無を言わさず本書をお勧めする。そのくらい素晴らしい本だ。
「法学」や「政治学」の枠を超えられない学者には絶対書けない本である。
さすが社会科学の碩学である。

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45.日本国憲法を考える

日本国憲法を考える 日本国憲法を考える
西 修

文藝春秋 1999-03
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憲法改正に必要な国民投票の実施要領を定めた法律である
「国民投票法」が国会で成立した。

知識人たちの間では、右も左も巻き込んでの一大論争となっており、
関連書籍も多数出版されるなど、結構な盛り上がりを見せているが、
まだ国民的議論にまでは拡がっていないような感じを受ける。

しかし、その知識人たちの議論も結局は「第9条」に終始しており、
護憲派は「頑強的」、改憲派は「復古的」な印象を拭えず、
非常に議論が浅い感じがする。なぜだろう。

それは、おっさんも含めて我々日本国民が「日本国憲法」というものを
あまりにも知らなさ過ぎるからではないだろうか。

「改憲だ」、「護憲だ」と騒ぎ立てる前に、
まずは「日本国憲法」を知ることから始めなければならないのではないか。
というわけで、これからしばらくは「憲法」に焦点を当ててみたいと思う。
本日はその一冊目。

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44.「おろかもの」の正義論

「おろかもの」の正義論 「おろかもの」の正義論
小林 和之

筑摩書房 2004-12-07
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「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いかけから入る。
あなたはこの問いに答えられるだろうか。

おっさんには誰にも納得できるような答えを持っていない。
そして、残念ながらこの問いに答えられる大人は少ない。
そもそも「人を殺す」ことは、本当に「正しくない」のだろうか。

この本は、著者も言うように、
「正しさ」を考える上で、我々の思考を自由にするための試みである。
「倫理」という問題について「具体的な事例」を用いて扱っており、
これまでの思考の枠組みからは解決できなかった問題に対する
「答え」が見えるかもしれない。

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43.日本人の法感覚

日本人の法感覚 日本人の法感覚
中川 剛

講談社 1989-05
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ホリエモンや村上ファンドの事件の際によく耳にした
「法さえ犯さなければ何やってもいいのか」という言葉。

これは今でも一般的日本人の感覚だと思われるが、
では、なぜ日本人はこういう感覚を持つのだろうか。
日本人にとって「法」とはどういう存在なのだろうか。

文字通り、「日本人の法感覚」を文化的側面から考察した書。
実にバランスの取れた素晴らしい内容だ。
これまで取り上げてきた中でも3本指に入るかもしれない名著である。
こんな本が絶版だなんて本当に信じられない。復刊を強く望む。

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42.デモクラシーの論じ方

デモクラシーの論じ方―論争の政治 デモクラシーの論じ方―論争の政治
杉田 敦

筑摩書房 2001-05
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「デモクラシー」即ち「民主主義」とは、
「自分たちのことは自分たちで決める」政治体制のことだが、
ひとくちに「デモクラシー」と言っても、その運営の仕方は様々であり、
はっきりと決まった(=理想的な)型があるわけではない。

「民主主義」とは、「独裁」との対比で考えると「権力の発散状態」である。
「自分たちのことは自分たちで決める」と言っても、
その「自分たち」が数人であればまだ収拾がつくかもしれないが、
国家規模で考えるとそんなことは普通ありえない。

では、その大量の「自分たち」の意思をどうやって吸い上げ、
どうやって物事を決めていけばいいのか。

直接民主制がいいのか、間接民主制がいいのか。
選択肢は2つでいいのか、それとももっと必要なのか。
決定は常に多数決でいいのか。
そういった論点を対話形式で考えていこうとする試みである。

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41.日本人なら知っておきたい神道

日本人なら知っておきたい神道 日本人なら知っておきたい神道
武光 誠

河出書房新社 2003-06-21
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その名の通り、「神道」とは何たるかを平易に解説した書。
宗教としての「神道」の特徴、その系譜、神社の意味等、
身近でありながら知らなかった事実が多数出てくる。

後半は祭事のやり方等の形式的な話が多いため、
やや関心が薄れる部分もあるが、日本人であれば一読することをお勧めしたい。
これまで身近であった神社に対する見方が深まること間違いない。
おっさんもこれを読んで伊勢とか出雲に行きたくなった。

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40.禅

禅
鈴木 大拙 工藤 澄子

筑摩書房 1987-09
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西田幾多郎、藤岡作太郎と共に、「加賀の三太郎」と称された大哲人、
鈴木大拙(本名:貞太郎)によって書かれた「禅」の入門書。

氏は、「禅」についての著作を英語で著し、
日本の「禅文化」を世界に知らしめた偉人である。
本書も原著は英語。

また、氏自身も「悟り」を開いたとされており、
実際に「悟り」を体感した者としての、
学問的見地を超えた体験談としての「禅」が伝わってくる。

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39.質問力

質問力―論理的に「考える」ためのトレーニング 質問力―論理的に「考える」ためのトレーニング
飯久保 広嗣

日本経済新聞社 2003-02
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ここで言う「質問力」とは、例えば講演や勉強会に行って
「何か質問はありませんか?」と聞かれて質問できる能力のことではない。
それは自分の興味と関心、即ち好奇心と度胸の問題だからだ。

では、「質問力」とは何なのか。
それはもっと「ロジカルシンキング」に関係した能力である。
著者はそれを「論理的な質問を繰り出して、論点を明らかにしていく能力」
であると定義している。
つまり、「質問力」とは「思考技術」なのだ。

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38.問題解決の思考技術

問題解決の思考技術―できる管理職の条件 問題解決の思考技術―できる管理職の条件
飯久保 広嗣

日本経済新聞社 2001-03
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できる「管理職」になるための思考技術について解説した本。
おっさんの思考技術を飛躍的に向上させてくれた本。
この手の本は今後も紹介していくが、結構な数を読んだ。

その中でもこの本はやや古めであるが、
いわゆる「ロジカルシンキング」の入門書としては1,2を争う名著だと思う。

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37.ブッダのことば

ブッダのことば―スッタニパータ ブッダのことば―スッタニパータ
中村 元

岩波書店 1958-01
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お釈迦様の言葉としておよそ最古の経典である、「スッタニパータ」の日本語訳。

「詩」ではあるが、読んでも意味不明の「お経」とは違って、
教えとしてちゃんと意味が伝わってくる。訳者の才に拠るところ大である。
中国にも日本にも伝来する前の、原始仏教の生の姿が垣間見える。

そして、最初に付け足しておく。
この書は本文の詩の部分もいいのだが、是非注釈に目を通してもらいたい。
原始仏教を理解するための比較文化論が随所に展開されており非常に興味深い。
これだけで一冊の本に出来るくらいの内容だ。

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36.ブッダ

ブッダ全12巻漫画文庫 ブッダ全12巻漫画文庫

潮出版社 2002-11
売り上げランキング : 12845

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お釈迦様の生涯を漫画で描こうという大胆不敵な試みは、
やはりこの人でしか出来なかったのかなと思わせる大作である。

「アドルフに告ぐ」でも見られたように、
フィクションとノンフィクションを織り交ぜるストーリー展開は
さすがという他はない。

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35.大乗仏教入門

大乗仏教入門 大乗仏教入門
平川 彰

第三文明社 1998-02
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この本に触発されて「仏教」をかじってみたくなった。
そこで、何かないかと本棚を探していたら出てきた本がこれ。
仏教特有の概念を懇切丁寧に説明してくれている講和集。

「入門」というだけあって、初めて仏教を勉強する人が手にするには
非常によい本だと思われる。

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34.いざというとき誰にでも使える護身術入門

イラスト版 いざというとき誰にでも使える護身術入門―覚えておきたい基本と必ず役に立つ実戦テクニック イラスト版 いざというとき誰にでも使える護身術入門―覚えておきたい基本と必ず役に立つ実戦テクニック
サイード.パリッシュ サーバッジュー Saeed P. Sarvatjoo

ロングセラーズ 2001-03
売り上げランキング : 442631

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グローバル化が進んでいるといわれている。

経済の垣根がなくなって人に行き来も自由になり、
上野の公園にはイラン人がたむろし、歌舞伎町は中国マフィアに犯され、
治安の点でもグローバル化が進行しくのだろう。

自分の身は自分で守るという当たり前のことが求められるようになっていくにあたって、
さてどうすればいいのか、という思いから手に取った書。

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33.資本主義の未来

資本主義の未来 資本主義の未来
レスター・C. サロー Lester C. Thurow 山岡 洋一

ティビーエスブリタニカ 1996-10
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2004年の正月に読んだ本です(だから「新春」というワードが登場するのだが)。

これまで紹介してきた未来予測本が「小さな政府」を志向していたのに対し、
この本はそれに待ったをかける立場を取っている。
ピュアな資本主義への警鐘を鳴らしているという点で、
非常に示唆に富む内容である。

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32.ものを考える人考えない人

ものを考える人考えない人―新・知的生活の方法 ものを考える人考えない人―新・知的生活の方法
渡部 昇一

三笠書房 1999-04
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表題だけを見ると、いかにも「思考技術」のノウハウ本だと
勘違いしてしまう可能性大だが、中身は全く違う。
副題の「知的生活の方法」を論じた内容である。
どちらかというと、「成功法則本」に近いかもしれない。

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31.法華経を生きる

法華経を生きる 法華経を生きる
石原 慎太郎

幻冬舎 2000-08
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「石原氏の石原氏による石原氏のための」法華経解釈。

氏は、とある新興宗教の教祖に帰依したようだが、
自身で「信者が一人しかいない石原教の教祖」と述べているくらいだから
そういう趣旨の本なのだろう。

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30.ホンモノの文章力

ホンモノの文章力―自分を売り込む技術 ホンモノの文章力―自分を売り込む技術
樋口 裕一

集英社 2000-10
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ネット社会になって、ますます「モノを書く」ことの重要性が増している。
動画ブログなんかも流行りつつあるようだが、
やっぱりネットの主体は「文字」である。
一億総表現社会で必要なスキルは、間違いなく「書く力」だ。

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29.速読術が日本史でマスターできる本

速読術が日本史でマスターできる本 速読術が日本史でマスターできる本
武光 誠 橘 遵

幻冬舎 2003-12
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もういっちょ速読術の本。
実はおっさんの家にはこの手の本があと5冊ほどあったりするのだが、
全部紹介しても仕方ないので、この2冊までにしておきたい。

ちなみに本書は、お題の通り「速読術が日本史でマスターできる」
ことが「ウリ」のようだが、「日本史をマスターできる」部分よりは、
「速読術」を習得する方に主眼が置かれているのは言うまでもない。

前回ご紹介した「フォトリーディング」との対比で見てみよう。

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28.あなたもいままでの10倍速く本が読める

あなたもいままでの10倍速く本が読める あなたもいままでの10倍速く本が読める
ポール・R・シーリィ 神田 昌典

フォレスト出版 2001-09-19
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おっさんは活字中毒だが、
だからといって年間何百冊も読んでいるわけではない。
3日に1冊と考えてもせいぜい100冊程度だ。

たしかに他の人に比べたら、読むスピードは若干速いかもしれない。
けど、これがもっと速くなったらどんなにいいだろう。
というわけで、「速読術」を身につけようと思って手にした書がこれ。

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27.日本人のための宗教原論

日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか 日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか
小室 直樹

徳間書店 2000-07
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「日本人は宗教に無知である」と言われる。
この本の著者もそう言っている。
では、そもそも「宗教」とは一体何なのだろうか。

辞書的には「神仏を信仰し、幸福を求めようとする教え」だという。
何か表面的過ぎる感じがする。

十字軍による異教徒の大量殺戮。イスラームによる自爆テロ。
普通の感覚からは考えられない行動。
明らかに「宗教」と結びついていると思われるその行為は、
本当に「幸福を求めようとする教え」から来るものなのか。

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26.アイデアのつくり方

4484881047 アイデアのつくり方
ジェームス W.ヤング 今井 茂雄
ティビーエス・ブリタニカ 1988-03

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「アイデア」とは「新しい考え方・方法」のことである。
辞書的には何も「新しい」ことでなくてもよいようだが、
イメージ的にはSomething Newな感じがする。

つまり、「創造力」や「想像力」とリンクしている概念であると思う。
「創造力」や「想像力」は、「論理」や「思考」とは対極的な位置にある。
それは極めて「右脳」の世界である。
だから、「アイデア」には「右脳」が必要だと思っていた。

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25.創世記

旧約聖書 創世記 旧約聖書 創世記
関根 正雄

岩波書店 1967-01
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「初めに、神は天地を創造された」

という有名な下りから始まる、旧約聖書最初の記。

ユダヤ教、キリスト教、イスラームはすべてここから始まる。

「旧約聖書+タルムード」で「ユダヤ教」

「旧約聖書+新約聖書」で「キリスト教」

「旧約聖書+コーラン」で「イスラーム」となるらしい。

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24.人生計画の立て方

人生計画の立て方 人生計画の立て方
本多 静六

実業之日本社 2005-07-10
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本多博士本、最終回の3冊目。

これまでの2冊は、どちらかといえば日常の生活習慣に関する
博士の「流儀」を取り上げていたが、この本はそれらを踏まえて、
実際の人生設計について考える本である。

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23.私の生活流儀

私の生活流儀 私の生活流儀
本多 静六

実業之日本社 2005-07-10
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本多博士本、2冊目。

前回紹介した「私の財産告白」が利殖の仕方に焦点を当てていたのに対し、
今作品は、お題のとおり、氏の「生活流儀」全般に広げた内容。
その一部として、利殖の仕方についても当然書いてある。

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22.私の財産告白

私の財産告白 私の財産告白
本多 静六

実業之日本社 2005-07-10
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すごい人の話を聞かせてもらったときに抱く2つの感想。
1つは、「すげえ!おれにはとてもできへんなあ」というもの。
もう1つは、「すげえ!おれにもできるんちゃうか」というもの。

この本に出てくる「本多静六博士」という人は、
大学教授で億万長者になった人。
大学教授ったって、国立大学の教授だから要は「公務員」だ。
つまり、「公務員」が億万長者になったって話。

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21.善の研究

善の研究 善の研究
西田 幾多郎

岩波書店 1979-01
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「価値判断」というのは、時代背景やおかれた環境によって変化する。
昔は「良い」と思われていたことが今の時代では通用しない、とか。
あの国では「良い」と判断されることが、他の国ではダメだとか。

「善悪の判断」についてもそうだ。
それは「価値観」ほど個人的なものではないが、
決して絶対的・普遍的なものではない。

人間は「善」なるものを求めて宗教に走ることがあるが、
そこで定義される「善」も、宗教あるいは宗派によって異なる。
だからその「相対的な『善』の解釈」が、
数々の宗教戦争をもたらしてきたのだろう。

では、唯一絶対普遍的な「善」は存在しないのか。
自分の行動の拠り所とすべき、絶対的な「善」は存在しないのか。

その探求に果敢に取り組んだのが、
日本で始めて哲学体系を構築したといわれる西田幾多郎教授である。
お題からしてそのまま、「善の研究」。

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20.読売王国―世界一の情報集団の野望

読売王国―世界一の情報集団の野望 読売王国―世界一の情報集団の野望
上之郷 利昭

講談社 1984-01
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2年くらい前に読んだ本だが、書評が残っていたので載せておくことにする。
かなり古い本だが、世間のカラクリを垣間見るという点において、
世間知らずのおっさんにとっては、非常にいい刺激を受けたのを覚えている。
以下、そのときの感想。

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19.ウェブ人間論

ウェブ人間論 ウェブ人間論
梅田 望夫 平野 啓一郎

新潮社 2006-12-14
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ウェブ進化論の著者梅田望夫氏と作家平野啓一郎氏の対談集。
平野氏は99年、当時最年少で芥川賞を受賞、一躍注目を浴びる。

活字中毒のおっさんとしては、
当然彼の作品に目を通しておくべきはずなのだが、
文体の難しさと中世の西洋が舞台というシチュエーションになじめず、
あえなく断念。

昔は擬古文調の文も平気で読めてたのに。。。
骨太の文章に触れる機会を減らしている自分に反省。。。

それはさておき、対談の中身は文字通り、
「IT革命によってこれから大きく変化していく時代において、
人間自身はどうなっていくのだろうか、またどうあるべきなのか」
という、おっさんの琴線に触れまくりな哲学的内容。

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18.ウェブ進化論

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
梅田 望夫

筑摩書房 2006-02-07
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世間にかなりセンセーショナルを巻き起こした本なので、
いまさら取り上げるのはやや遅きに失する感さえあるが、
読んでしまったものは仕方がないので記録しておくことにする。

「WEB2.0」という言葉は聞きなじみがあるかもしれないが、
その特徴とは何か、それによって何がもらたされるのか、
という概念を理解する教科書として非常に有益な作品である。

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17.自分を変える魔法の「口ぐせ」

自分を変える魔法の「口ぐせ」―夢がかなう言葉の法則 自分を変える魔法の「口ぐせ」―夢がかなう言葉の法則
佐藤 富雄

かんき出版 2003-03
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「言霊」とはよく言ったもんだ。
たしかに使う言葉によって、
良い方にも悪い方にも暗示がかけられる気がする。
それは「松井本」にも「マーフィー本」にも書いてあった通りだ。

「言葉」とマインドの因果関係についてはわかったが、
では、何でそうなるのか、それは科学的に証明できることなのか。
その疑問に応えたのが本書である。

著者のプロフィールを見て驚いた。
「科学的に証明する」してくれるくらいだから、
「医学博士」なのは納得だが、それだけではない。

「医学博士」になるだけでも大変なのに、
「農学博士」だの「外資系企業役員」だの「作家」だの
多彩な肩書きを持つ。

趣味も「狩り」に「ヨット」にと、まさに石原ファミリー並み。
それだけ実績のある彼が言うのだ。
「成功の原点は口ぐせである」と。
う~ん、人間言葉だけでこうも変われるものなのか。

しかし著者に言わせれば、
人間はそもそも成功するようにできているのに、
「後ろ向きの言葉」によって、
勝手に自分の可能性を制限しているのだと言う。

「もう年だから・・・」
「どうせおれには才能がないから・・・」
「現実的には厳しいよね・・・」とか。

逆に言うと、自分の可能性を信じて、
前向きな気持ちを持ち続けていれば、
自動的に人間は成功するようにできているらしい。

著者曰く、
「成功のオートパイロット装置のスイッチをONにする」こと。
そして、そのスイッチをONにするのが「前向きな言葉」なのだ。

だから、「前向きな言葉」を使いなさいということ。
科学的な部分の証明は本書に譲る。是非手にとってみてもらいたい。

もう一つ氏が協調していたのが、
夢を具体的に言葉に「書いて」イメージするということ。
この「書く」という作業が重要らしい。

例えば、「豪邸に住みたい」という夢でも
ただ、漠然と「豪邸に済みたい」というだけでは不十分だそうな。

「豪邸」といっても、それは「一戸建て」か「マンションなのか」
間取りはどうなのか?壁の色は?天井の高さは?
その「豪邸」で自分はどんな暮らしをしているのか?等々

なるべく具体的にイメージするのが大事だそうな。
そうすることによって、具体的に何をすればよいかがわかるからだ。

つまり、実際の「行動」に結び付けるためには
「具体性」が必要であるということだ。
他にも同じようなことを言っている人がいたな。
ということは、これも真理ということか。

最後に、非常に印象的だったのが彼の父の言葉。
「いつまでも、自分をドキドキさせる人生を送ってくれ」

こんな言葉をさらりといえる親父っているだろうか。
大概は「大企業に行って安定した収入を」的な
言葉の方が多いのではないだろうか。

おっさんも自分に子供が出来たら、こういう言葉を送ってやりたい。
そのためにも、自分がいつまでもドキドキする人生を送らなければ。
まだ人生3分の2は残ってるし、自分の限界を感じる年じゃないよな。

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自分を変える魔法の「口ぐせ」―夢がかなう言葉の法則 自分を変える魔法の「口ぐせ」―夢がかなう言葉の法則
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16.マーフィー「運」と「お金」と「言葉」の法則

マーフィー「運」と「お金」と「言葉」の法則―運のよい人は言葉の選び方、使い方を知っている マーフィー「運」と「お金」と「言葉」の法則―運のよい人は言葉の選び方、使い方を知っている
植西 聡

成美堂出版 2004-11
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「不動心」を読んで「言葉」の大切さを教えてもらったので、
おっさんも「言葉」使いを変えようと思い、
その手の本を何冊か読んでみた。
その一冊目がこれ。

この本は成功法則のジョセフ・マーフィー博士の言葉を
まとめたものである。

「マーフィー」といえば、
「いやな予感がしたことは必ずあたってしまう」という
「マーフィーの法則」を思い浮かべる人が多いが、
ジョセフ・マーフィー博士と「マーフィーの法則」は全く関係ない。

内容はいたってシンプル。
「失敗しないために使ってはいけない言葉」と
「成功するために使うべき言葉」の事例集である。

ネタバレさせると、この本を紹介する意味がなくなってしまうので、
具体的な事例は本書を手にとってもらいたい。

ネタはいえないが、この本に流れている精神は、
「『言葉』が思考を変え、人格を変え、人生を変える」
という松井本にもあった法則そのもの。

一例だけを挙げると、
「困難な状況に出会ったら勉強の機会と考えること」。

おっさんもだまされたと思ってやってみた。
自分で自分に言ってるにも関わらず、結構その気になるもんだ。
何か、多少前向きな気分になれたような気がするから不思議だ。
これが自己暗示ってやつなのか。

マーフィー博士いわく、言葉で潜在意識に働きかけてるのだそうな。
うそも100回言えば真実になるってやつか?

けど、「病も気から」っていうように、
人間って気の持ちようが全てなのかもしれない。
「言葉」の力ってバカにできないもんだね。

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15.新・経済原論

大前研一 新・経済原論 大前研一 新・経済原論
大前 研一 吉良 直人

東洋経済新報社 2006-09-01
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未来予測本の最後。

大前研一という人の名前は聞いたことない人はいないと思うが、
この人は日本よりもむしろ海外で評価の高い人のようだ。
英国のエコノミスト誌では「現代社会の5人のグル」に選ばれている。

「ボーダーレスエコノミー」の著作でもわかるように
早くから経済のグローバル化・フラット化を唱えてきた人である。

これまでの常識が通用しなくなる次の時代(Next Stage)の姿を描き、
その処方箋を示そうとする、500ページを超える大作である。
おっさんも読破するのに2週間弱かかった。

論点は多岐に渡っているのだが、ここでは氏の主張する
「経済のグローバル化」に焦点を当ててみたい。

よく、経済のグローバル化は「アングロ・サクソン化」とか
「格差拡大」をもたらすと論じられることがあるが、
それは違うと筆者は説く。

「経済のグローバル化」によって、例えばバックオフィス業務を
インドなどの途上国にアウトソースした場合、
たしかに国内の雇用あるいは
賃金水準に影響を及ぼし、国内では格差は広がるかもしれない。

しかし、グローバルな視野で見たらどうだろう。
その分、実は途上国の雇用が増え、賃金水準が上昇している。
ということは、グローバルな観点から見たら、
むしろ格差は是正されているではないか。

つまり、見ているものが違うのだ。
「経済のグローバル化」の本質は、
世界視野で見た経済的効用の最適化である。
だから、「フラット化」という言葉でも置き換えられるのだ。

「国民国家」は一国内での最適化を図る仕組みであるため、
当然世の中の大きな流れの邪魔になる。
だから政府は小さければ小さいほどいいのだ。
「グローバル化」と「小さな政府」はもはや「2こいち」なのだろう。
これまでの4冊の共通する思想だ。

では、こんな時代にわれわれ個人はどうしたらいいのか。
氏が強調していたのが「柔軟性」と「教育」の重要性である。

まず、「柔軟性」について。
「国民国家」のイデオロギーを捨てろと説く。
氏は「ビジネス>政治」を主張する人だからだ。
しょうもない偏見は自らの可能性を縮めるだけである。

おっさんは政治と経済はどちらが優位に立つかについては、
いまだに解を持っていない。
中国なんかを見ると、
明らかに「政治>ビジネス」のような気がするし。

しかし、イデオロギーなどで自分を縛ることで
せっかくのチャンスを逃す可能性がある点についてはAgreeだ
(これは筆者が明確に主張した点ではないが)。
これは相場にも通じるような気がする。

あと、世の中は常に変わり続ける。
しかも急速な速さで。
だから、今通用する知識が5年度、10年後も通用するとは限らない。

ひとつの仕事で一生添い遂げられると思ってはいけない。
常に環境の変化に合わせて、自分を変える「柔軟性」を
身につけなければいけない。

そのためには生涯勉強である。
世界にキャッチアップしていくカギも「教育」。
世界から貧困をなくすカギとなるのも「教育」である。

世の中の変化に合わせて自分を磨く努力を続けていく。
これも相場の波乗りとよく似ている。
「人生即ち相場なり」か。

まずは、英語からだな。
この本も原著は「英語」である。
好き嫌いは別にして、「英語」は世界共通語に
なってしまったのだから。

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大前研一 新・経済原論 大前研一 新・経済原論
大前 研一 吉良 直人

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14.富の未来

富の未来 上巻 富の未来 上巻
A. トフラー H. トフラー 山岡 洋一

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富の未来 下巻 富の未来 下巻
A. トフラー H. トフラー 山岡 洋一

講談社 2006-06-08
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「未来予測本」、2冊目と3冊目。
かなりデフォルメします。

論点が広すぎるので、細部は是非じかに手にとってみてもらいたい。
「予測」と「啓蒙」と「オプティミズム」に富んだ、
類まれなる名著である。

そもそも「富」とは何?ってとこから話は入る。
そんなの「カネ」に決まってるじゃねえかよって思うでしょ。
いやいやそうではない。
「カネ」で計れる経済規模なんて限られていると筆者(夫妻)は説く。

ちょっと話が逸れるが、
そもそも「カネ」の存在意義って何だろうって考えてみた。
我々が「カネ」の存在を認めるのは、それに「交換価値」があるからだ。

ここで仮に「カネ」のない世界を想像してみよう。
「カネ」のない世界とは、「物々交換」の世界である。
例えば、おっさんが「りんご」を持っていて「みかん」が欲しいとする。
では、おっさんが「みかん」を手に入れるにはどうすればいいか。

「みかん」を持っている人を探せばいいと思われるかもしれないが、
それだけでは不十分である。
答えは、「みかんを持っており、かつりんごが欲しいと思っている人」
を探さなければならないのである。

これは結構至難の業であることがわかるだろう。
「みかんを持っている人」だけならまだしも
「みかんを持っており、かつりんごが欲しい人」となると、
その人を見つけ出せる確率はぐっと減ってしまう。

そのミスマッチを解消させるために、何にでも交換可能な「カネ」
というものが生まれた。これが経済活動を飛躍的に増大させた。
先ほどの例で言えば、おっさんはわざわざ
「みかんを持っていて、かつりんごを欲しいと思っている人」
を見つけなくても、
単に「りんごが欲しい人」にりんごを売って「カネ」に変えて
その「カネ」でみかんを買えばよいのである。

「カネ」はマッチングコストを解消するもの画期的なものだった。
しかし、それを「IT」が変えてしまった。

「IT」による高度なネットワーク化はあらゆるものの
マッチングコストを飛躍的に削減した。
「みかんを持っていて、かつりんごが欲しい人」も
簡単に見つけられるようになった。
もちろん、すべてがそうなるわけではないが。

そうなると、ネットを介して現代版「物々交換」とも言うべき活動が
膨大に行われるようになってきた。

半ば絶対的な存在であった「カネ」の価値の相対化が始まった。
ここでも出てきた。
「知識」そのものに「交換価値」が生じたのだ。

そして、「知識」の交換によって得るものは「カネ」の場合もあるが、
「カネ」ではなく、「名誉」という新たな「価値」に重きをおく人が出てきた。
Linuxなどのオープンソース現象はまさにその表れだ。

人間は誰かに認められたいという欲求がある。
マズローの5段階欲求説によると、それは人間の最高位にある欲求だ。
急速なネットワーク化によって、誰でも世界とつながることができ、
「名誉」を得る可能性が格段に広がった。

そして、「カネ」のためじゃなくて、
純粋な「名誉」を求めて「施し」に邁進する。
IT革命は、人間の「善」を復活させる大きな力になるかもしれない。

悲観論が優勢の時代においては、
強烈なオプティミズムにあふれた作品である。
彼らはITによる世界のフラット化とテクノロジーの発達は
明るい未来をもたらすはずだと考えているし、
世界の貧困を撲滅できる可能性があると本気で考えている。

概して人間は「変化」に弱い動物であると思う。
そして、自分の知らないことは無思慮に批判的になる。
「知らないこと」=「悪いこと」であると。

今、日本だけでなく世界が悲観的になりがちなのも、
国内・海外とも内憂外患を抱え、先が見えない世界であるからだろう。
たしかに今は「革命期」なのでしばらく世界は混乱するだろう。

しかし、「知らないこと」=「悪いこと」ではない。
人間の善の部分を信じ、テクノロジーを味方につければ
必ず21世紀の未来は明るくなる。
そんな希望を持たせてくれる、素晴らしい大作である。

「富」=「幸福」である。
しかし、人間の幸福を「カネ」だけで計るのは間違っている。
そして、「カネ」だけではないことを人間は気づき始めた。
それこそが、明るい未来への第一歩なのかもしれない。

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13.ネクスト・ソサエティ

ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる
P・F・ドラッカー 上田 惇生

ダイヤモンド社 2002-05-24
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いっちょまえに未来に不安を感じてみた。

「悩みなんてないんじゃないの?」と言われることがよくあるが、
何をおっしゃいますやら。
おっさんはガラス玉のようなハートをしているのです。
かなり傷つきやすくて敏感肌なのですよ。
悩みがないように見えるのは、「ここは舞台・私は女優」だからだよ。

おれって、私って、この先どうなるんやろう
って考えたことありませんか?

何か戦争やら紛争やら凶悪犯罪やらも頻発してるし、
世の中どんどんグローバル化してネットもどんどん進化してるし、
自分は取り残されたり、将来ちゃんと生きていけるか
不安になったりしませんか?

この先世の中どうなっていくのか。
この先生き残っていくために自分は何をすればいいのか。
正解じゃなくてもいいから専門家の見方を知りたい。
というより自分で考えるための材料がほしい。
そんな思いから「未来予測本」、4冊ほど読んでみた。
今回はその1冊目。

著者のピーター・ドラッガー。「マネジメントの父」と呼ばれる
経営学の第一人者。2年前に96歳で永眠されたが、亡くなる直前まで
バリバリ現役だったとか。おっさんも生涯現役でいたい。
氏を詳しく知りたい方はこちら。
http://www.portem.co.jp/DR..htm

では、その経営学の第一人者である彼の思い描く未来
(ネクスト・ソサエティ)とはどんなものなのか。
論点は多岐にわたるが、一言でいうと「知識社会」である。

その特徴を挙げると以下の3つ。
① 知識は資金より容易に移動する ⇒ ボーダーレス化
② 万人に教育の機会が与えられる ⇒ フラット化
③ 万人が生産手段としての知識を手に入れる ⇒ 高度競争化

氏は「IT」は変化の一要因に過ぎないというが、
上記のような新たな制度・理念・イデオロギーをもたらすのは
間違いなく「IT」である。

「IT」によってもたらされる高度なネットワークによって
世界がフラットに1つになり、それは同時に高度な競争社会を生む。
「組織」の必要性が薄れ、間違いなく「個人」の時代になる。

我々の競争相手は格段に増える。

まずは日進月歩で進化する「機械」。
人間がしていた仕事がどんどん「機械」に置き換わっていく。
人間にしかできなかった仕事を「機械」がするようになる。
「機械」に置き換わった仕事は急速に価値を低下させる。

次に「海外」が競争相手になる。
国内の労働者がしていた仕事が
どんどん「海外の労働者」に置き換わっていく。
安い労働コストを求めて、企業がどんどん「海外」に出て行く。
「海外の労働者」に置き換わった仕事は急速に価値を低下させる。

両者にいえることは、「代替手段のある仕事」は
急速に価値を低下させるということ。
逆に言うと、「知識社会」とは「自分にしかできないこと」を
持っている人がその果実を得る社会になるということ。

結果は極めてシビアに判断される。当然格差は開いていく。
しかし、誰にでも門戸が開かれる。誰にでもチャンスはある。
これぞ究極の民主主義なのではないだろうか。

そして、世の中は急速に変化していく。
今日通用することが明日には通用しないような時代になる。
つねに「自分」を磨かなければいけない。
生涯研鑽を続けたもののみが、
「ネクスト・ソサエティ」の勝者となる。

大変な時代が来てしまったと思うか、
絶好のチャンスが来たと思うか。
おっさんは未来への希望にかけてみたい。

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ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる
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12.不動心

不動心 不動心
松井 秀喜

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野球選手が片手間で書いたしろものと思う無かれ。
これははっきり申し上げて「名著」である。

「言葉」を非常に大事にする人である。

彼は「言葉」の力を昨年の怪我で気づいたと書いているが、
彼の思考・行動・習慣を読み解いていくと、
実は、それ以前からも無意識のうちにかもしれないが、
自分をモチベートするために
「言葉」に非常に気を使っていることがわかる。

彼だけではなくて、
本当に一流の人は「言葉」を非常に大切にしている人が
多いように思う。
「言葉」が自分を変える力を、身を持って体感したからだろう。

彼の出身星陵高校のグランドには
こんな言葉が掲げられていたそうな。

「思考」が変われば「行動」が変わる
「行動」が変われば「習慣」が変わる
「習慣」が変われば「人格」が変わる
「人格」が変われば「人生」が変わる

これこそ、彼の原点なのだろう。
そして、彼は身をもって実践したのだ。本当にすごいと思う。

そして、そのおおもとの「思考」を変えるのは「言葉」である。
彼がはっきりと口にしたわけではないが、
そう言っているような気がした。

また、こういうことも言っていた。
「努力できることが才能である」と。

こんな計算をしてみた。
もし自分が一日1%ずつ成長したとすれば、
1年後の自分はどのくらい成長できるのだろうかと。
みなさん、考えてみたことありますか?

何と「38倍」です。
38「%」じゃなくて38「倍」ですよ。
おっさんも計算してビックリした。
(1.01の365乗は約38になる)

たしかに「一日1%」というのはどのくらいなのかは
よくわからないが、
言いたいのは「1%」がどうとかいう話ではなく、
毎日ちょっとした努力でも、継続すれば複利の効果が働いて
一年も経てば人間はビックリするほど成長できるということ。

言うは易いが行うは難し。大抵の人は途中で挫折する。
しかし、「松井」や「イチロー」はその努力を続けた。

たしかに彼らは才能も人よりあったのかもしれないが、
もともとは彼らもおっさんと同じ、普通の人だったはず。
それが、たゆまぬ努力の継続によって
スーパースターまで上り詰めた。
「複利の効果」を最大限に生かした結果だ。

まさに「努力できることが才能」である。
結果を残したスーパースターが教えてくれた、
最強の成功法則である。

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不動心 不動心
松井 秀喜

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